「最近の曲はよくわからない」。30代以上の読者なら、共通に感じているだろう。実は筆者もそうだった。かつて10代の頃、同じく「最近の曲なんてわからない」という先輩たちや年長者をみるとバカにしたものだ。「おじさんは流行歌がわからない。でも、自分はそうならないぞ」と。 しかし、時間が過ぎて30代になってみればどうだろう。「サザンオールスターズ」とヘビーメタルの新譜はフォローしているが、そのほか、流行歌などほとんどわからない自分がいる。たまにテレビで見かける歌手さえも、「誰、この人?」と周りに聞いて説明を受けても、よくわからない。こんなときがくるとは思わなかったが、加齢とはこういうものかもしれない。 ただし、この「流行歌がわからない病」は筆者だけではないだろう。なんといっても世の中が高齢化しているのだ。たとえば、カラオケはどうだろう。筆者のように「流行歌がわからない病」の中高年が増えるほど、誰も最