一見、そのビジネスが乱立しているように見えても、そこにまだ開拓されないビジネスチャンスがあるのを実感させられるのが、昨今流行の“ネイルサロン”だ。 私は最近ネイルアートを始めた。処置を施してもらう間の2時間、両手を差し出しじっとしていることなど不合理で不可能にも思えた私だった。だがこれがやってみると、2時間を犠牲にしてでも、1カ月もの間、日々の時間の節約ができることに気づくと、やめられなくなった。 男性諸氏には実感していただきにくいだろうが、普通のマニキュアだと3日ほどで端が欠けはじめる。週2回こまめにはがしたり塗ったりするか、いったん欠け始めたのを放置し崩壊し続ける爪を眺めて暮らす日々か、という選択が待っている。マニキュアが乾くまで指先を使う用事がしにくいこともあり、家で細々動きたい女性にはなかなかこの“塗る”時間をとるのが難しい。 それを解決してくれたのが、ネイルサロンだ。一度塗ったら