高等教育の投資回収率は平均よりも10〜15%多い。つまり、大学を卒業すれば、生涯賃金は平均で数十万ドル増える。しかし不幸なことに、低収入や低学歴な家庭が、どの大学や専攻を選べば賢く投資を回収できるかを知るのは、非常に難しい。 そこで米オバマ政権は「大学スコアカード」を導入して情報格差是正に取り組んでいる。これは検索がしやすい無料のデータベースで、国内の公立と私立の中等後教育機関の実績やコストに関する公平な情報を得られる。提供するデータは奨学金制度や学位修了率、卒業後の収入など5種類だ。 すでに報道関係者が多数の大学スコアカードをむさぼるように調べ上げ、格付けや推奨を行っている。新しいビジネスのアイデアがこれに続くのは間違いない。 「割に合わない大学」が2割超 大学スコアカードは透明性を高める大きな一歩だ。学生とその家族がより良い選択ができるだけでなく、教育者と政策担当者との意見交換も促進さ