性暴力ゲーム/自主規制では不十分だ 国際的な非難が巻き起こった「性暴力ゲーム」について、業界の自主審査機関「コンピューターソフトウェア倫理機構」が製造・販売を禁止することにした。これまでは少女らへの強姦を疑似体験するゲームでも審査を通過させてきたが、方針転換して自主規制することにしたものだ。しかし、抗議の声に押されなければ、反社会的な内容でも容認する同機構の審査姿勢を信頼することはできない。 厳しい審査できるか疑問 われわれが目指すべきは、子供を性欲の対象として描いた漫画やアニメに寛容な社会ではなく、性犯罪から子供を守る社会である。たとえ仮想画像でも子供に対する性暴力を描くことを禁止するため、法律改正するのは政治の責務である。業界の利益を優先させる団体の自主規制に任せておいては、「児童ポルノに甘い」という、わが国に対する不名誉な烙印らくいんはいつまでも消えないだろう。 問題となったゲームソ