スクールバス運転手のジョワナ・グランドン(46)が2年前、ピカチュウの格好をしてチリの首都サンティアゴの街中で腰振りダンスをしていたとき、自分の人生が劇的に変わろうとしているとは考えもしなかった。 7歳になる息子のディエゴがたまたまやらかしたいたずらのせいで、彼女は有名人になり、チリの憲法改正を手がけることになったのだ。 自力で立ち上がるピカチュウ ある日、両親が友人と夕食を楽しんでいるあいだ、ディエゴは父親のスマホでおもちゃやポケモンのグッズ(大半はピカチュウ)を700ドル(約8万円)分以上も注文してしまった。両親はその大部分を近所の人たちに売り払ったが、一つだけ手元に残すことにした。 それは、空気で膨らませる大人サイズのピカチュウの着ぐるみで、ハロウィンのときに使おうと考えたのだ。だが母親は、そんな気長に待ってはいられなかった。彼女はハロウィンの6日前、デモにこれを着ていくことにしたの