◇旅行業界は「客の負担大きくなる」と困惑 日本航空の県営松本空港(愛称・信州まつもと空港)撤退方針が伝わり、県内の利用者や経済界に困惑や反発の声が広がった。一方、前原誠司・国土交通相は17日、「松本撤退」を含めた日航再建案の見直しを示唆するなど状況は流動的。県は「路線の維持や復便の姿勢は変わらない」(県交通政策課)と路線維持を求める考えだ。【竹内良和、渡辺諒、福田智沙】 前原国交相は、日航の経営再建に対し外部の意見を聞く有識者会議を廃止する考えを示した上で、「再建計画が実現可能なのか見極めたい」と述べた。 松本空港でこの日、旅行のパンフレットを選んでいた松本市南原の会社員、宮下浩明さん(35)は「北海道に旅行へ行くのに使っている。廃止になると不便だ」と話した。一方、空港で乗客待ちをしているタクシーの乗務員(48)は「お客さんの空港の評判は良くない。悪天候や故障で欠航が多く、良い話を聞