“著者はこの本のためではなく、10数年に渡って新幹線にまつわる文献を蒐集してきた。それがこの本に結びついている。 資料の数がパナイ”と速水健朗も絶賛の『新幹線と日本の半世紀』(近藤正高/交通新聞社新書)がおもしろい。 〈はたして1億人の日本人は新幹線をどう迎え入れ、日常的に接するようになっていったのか。それについて、地域社会との関係、あるいは情報化や経済の動きなど、さまざまな切り口からたどってみたい。さらにいま、60億を超えるとされる世界の人びとに対し、新幹線はどんな役割を担おうとしているのだろうか? 本書ではそんなことを考えつつ、過去、現在、そして未来と、各時代における新幹線の姿を描き出すことができればと思う〉という「はじめに」を読んで、大きく出たなーって思ったら、本当にそういう内容が展開されていて、がうがう貪るように読んでしまった。 本書に出てくるエピソード群は、まあ、幅広い。 「タモ