腐女子たちがボーイズラブ(BL)を短歌に詠む――そんな「BL短歌」が、今、腐女子以外からも注目を集めている。昨年の2月、Twitterから一気に火がつき、「♯BL短歌」というハッシュタグがつけられた作品が、タイムラインを追えなくなるくらい大量に投稿されるようになった。そしてついに、世界初のBLで短歌するマガジン『共有結晶』まで出版されるに至った。 きらきらとふたりをつなぐ鱗粉を誰も知らない新宿の朝 あまりにも異なりすぎているゆえに傷口として合わす唇 象牙ほどしんと冷たき膚をして熱き血肉を隠すきみの背 薔薇や百合ばかりが好きという我らこの人類はゆっくり滅べ 男性の視点から同性愛を詠むこと、また、そんな男性同士を愛でる自分自身を詠むこともあるというBL短歌。腐女子たちはBL短歌を通して、何を表現し、どんな欲望を満たしているのだろう? 『共有結晶』の編集人であり、初めてBL短歌をTwitterで