最近ではあまり耳にすることがなくなったが,かつて「複合文書」「複合ドキュメント」といったキーワードが盛んに叫ばれた時代があった。 複合文書は,一つのデータ・ファイルが複数のアプリケーションのデータで構成されている文書のことを指す。例えば,Microsoft Excelのワークシートがアクティブなまま貼り付けられているWordの文書といったイメージであり,今となっては当たり前の技術である。 ご存じのように,これは米Microsoftが開発したOLE(Object Linking and Embedding)というアプリケーション通信技術がベースになっている。OLEはその後,OCXやActiveXといったコンポーネント(ソフトウエア部品)の技術につながった。 WindowsではOLEが標準であるが,以前には米Apple(当時Apple Computer)と米IBMが提携して開発したOpenDo
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