福島第一原発事故から一年が経ちましたが、壊れた原子炉建屋からは今もなお放射性物質が漏れ続けています。この事故によってこの先何十年も放射能と付き合わなければならなくなってしまった日本で、これからどのようなことが起こるのでしょうか。 医師として広島の原爆を経験した肥田舜太郎さんは、著書『内部被曝』(扶桑社/刊)の中で、長期間にわたり低線量の放射能に被曝し続けることによる健康被害の危険性を指摘しています。 ■「原爆ぶらぶら病」が東日本で発生する 肥田氏は、今後日本で原爆を投下された広島・長崎と同じことが起こりうるとしています。 その一例が、有名な「原爆ぶらぶら病」です。広島・長崎に原爆が投下されてしばらく経ったあと、被爆者の中で「ある日突然たいへんなだるさを感じて会社へ行けなくなった」「3日も4日もだるさが続き、良くなったと思ったら翌月また同じことが起こるため働き続けることができない」といった症