しいたけは江戸時代ごろから栽培されている、日本人には非常になじみ深いきのこです。 国内生産量はえのき・ぶなしめじに次いで3位(令和2年特用林産物生産統計調査結果より)。 流通量も多く、どのスーパー・八百屋でもまず販売されています。 天ぷら、炒め物、煮物、鍋物、お汁の具など、用途は多彩。 旨味成分のグアニル酸を多く含み、干ししいたけはダシ取りにも利用されます。 非常に利用価値の高いきのこと言えるでしょう。 天然のしいたけは、初夏と秋頃、シイ・コナラ・クヌギなどの広葉樹の枯れ木や倒木に発生します。 椎(しい)から生えていたから 『椎茸』と言うわけです。 人工栽培方法には、適度な長さに切った木を利用する原木栽培と、オガクズを固めた培地を利用する菌床栽培があり、販売する時に『菌床』か『原木』か栽培方法を明記する義務があります。 現在、市場に出回る生しいたけの9割以上は、菌床栽培品が占めています。