『Webアナリスト養成講座』というタイトルを初めて書店で見たときは、アクセス解析ツールを使いこなす“HACKS本”かと思った。“ウェブアナリスト”という聞き慣れない言葉に惹きつけられて本書を開いてみると、突然「旧来のWeb Analyticsは死んだ」という見出しが目に飛び込んできた。 ページビュー、ヒット、上位離脱ページ、エンゲージメント、訪問者の画面解像度、「これらの指標に共通して言えるのは、何か意味のあることを示しているように見えて、実のところたいした意味はない」という言葉に、まず衝撃を受ける。「それどころか、多くの場合、積極的に間違った道に誘い込ませさえする」とも。さらに「その道の先には、多額の予算を使ってツールやレポートを購入した挙句、ROIには見るべき成果も無く、Webサイトのカスタマー・エクスペリエンスも改善しないという最悪の結果が待ち構えている」と続く。これは面白そうだとい