熊本県上天草市松島町の海中水族館「シードーナツ」で、ミニブタ2頭が人気者になっている。来館者に動物愛護意識を高めてもらおうと軽い気持ちで飼育・展示したところ、「水族館にブタ」という異色の組み合わせが思わぬ反響を呼んだ。 お座りなどの芸も身につけ、すっかり魚たちから主役の座を奪っている。 2頭は、オスの「シードくん」とメスの「ナッちゃん」。親は別だが、ともに2月14日生まれ。岡山県のミニブタのブリーダー(繁殖業者)から購入し、館の名称にちなんで命名した。現在、体長約50センチ、体重約15キロ。2頭とも「館長」の肩書も与えられ、施設の顔になっている。 飼育・展示を始めたのは3月で、簡単にペットを捨てる風潮に警鐘を鳴らす目的。「体温を感じられる動物に触れてもらうことが、命の大切さに理解を深める機会になる」と考えたという。ミニブタを選んだのは、愛嬌(あいきょう)があり、親しみやすいからだ。 シード