大手商社の「伊藤忠商事」は、新興国での食品事業を拡大するため、アメリカの食品大手「ドール・フード・カンパニー」から、缶詰や果汁飲料の事業などを日本円にしておよそ1300億円で買収する方針を固めました。 関係者によりますと、伊藤忠商事が買収するのは、アメリカのドール・フード・カンパニーの事業のうち、果物の缶詰や果汁飲料の事業と、アジアでのバナナやパイナップルなどの果物の生産、販売事業です。 ドールは、パイナップルの缶詰の生産では、北米でおよそ60%のシェアを持っているほか、アジアではフィリピンなどで大規模な農場を運営し、バナナやパイナップルを生産しています。 伊藤忠は、経済成長が続くアジアなどの新興国で、今後、果物やジュースなどの需要が拡大するとみて、関連するドールの事業をおよそ17億ドル=日本円にしておよそ1300億円で買収する方針を固めました。 そして、ドールの世界的なブランド力や各地の