連載開始からまさに実体験に基づく本屋ならではの本音や苦労を赤裸々に描いた内容で書店員を中心に大人気となり、今や書店だけでなく、出版社から取次ぎまであらゆる方面で必読本となった「暴れん坊本屋さん」。今回はこの「暴本」の作者であり、主役(?)でもある書店員兼漫画家・久世番子先生にインタビューして来ました。本屋で働くもの同士、思わず脱線することも多かったですが、番子さんの本への愛がたっぷりつまったこのインタビュー、ぜひあなたもその愛に巻き込まれてください! 編集:まずこの「暴れん坊本屋さん」(以下、「暴本」)を描くことになったきっかけを教えてください。 久世先生:最初は単純に本屋を舞台にした漫画の企画を出したんです。掲載誌である「ウィングス」っぽい男の子、カッコイイ男性キャラが本屋を舞台にドタバタする漫画で、「暴本」のように本屋の内情に迫ったりすることなんてないいわゆるキャラ萌え系漫画を考えてい