メタファーをふんだんに入れた政治的な側面。アトラスの味付けが濃い王道ファンタジー本作は、「ユークロニア連合王国」と呼ばれる架空の世界を舞台にしたファンタジーRPGである。王政が敷かれ、3つの国と8つの種族が混在するこの世界では、根深い差別や偏見がはびこっていた。 だが、王の死をきっかけに支持を集めたものが誰でも王になれるという「王の魔法」が発動。さまざまな候補者が公約を掲げながら対立するなか、主人公は「親友の王子にかけられた呪いを解く」ため、王を目指す旅を始める。 王を目指す選挙のような仕組みが根幹にあるが、あくまでも主人公の目的は「親友の王子にかけられた呪いを解く」こと。そのため、王を目指すのは呪いをかけた候補者・ルイに近づくためという目的が提示されている。 選挙バリバリで思想を押し付けてくるゲームと言うよりも、かなり誇張された政治思想を持つライバルと戦いながら冒険の旅を繰り広げる方向性