最高裁が市販薬のネット販売を事実上認める判決を下したことで決着したと思われていた市販薬のネット販売問題ですが、再び規制をかけようという動きが活発化しています。 ネット販売に「実店舗」義務付け 市販薬の新しいネット販売ルールを議論している厚生労働省の検討会議は9月20日、ネットだけの販売は認めず、薬剤師が常駐する実店舗を持つことを義務づけるなどの新しい制度を作ることを決定しました。これに対してネット販売事業者が激しく反発しています。 一方で外資系のアマゾンドットコムは9月24日、自社のモールに出品している小売業者を通じて、市販薬のネット販売を本格的にスタートさせました。ネット規制をめぐる不毛な論争をしている間に、外資系企業が着々と事業基盤を固めるという皮肉な結果になっています。 市販薬には、副作用などリスクが高い順に1類から3類まで3つの区分があります。薬事法では、リスクの高い第1類と第2類