こんにちは、ちっちです。今回のGRistは藤原新也さんです! 実は学生時代からの大ファンで、バックパッカーだった私は藤原さんの本を片っ端から読み、インドへはカメラと共に、藤原さんの『印度放浪』や『印度行脚』を持っていきました。そんな私にとって、念願のインタビューの実現です!私のバイブルのような藤原さんの写真集を抱えて、梅雨空の銀座へ向かいました。 ■写真家としての原点 ちっち(以降:ち):昔から聞きたかったことの一つなんですが、藤原さんは学生時代には芸術大学で油画を専攻されていましたよね。なぜ、そこからインドへ行き、写真を撮るようになったのでしょうか。 藤原(以降:藤):僕はね、「表現することをやめよう」っていうところから始まってる。 当時は学生運動が盛んで、あれも一つの自己表現かもしれないけど、外では同じ年齢の若者が現体制に異議アリということで騒然としていた。 そういう時代でね、一人で部