私は二次創作で絵や小説を書いていた。所謂、同人女と呼ばれる人種だった。 創作歴はそれなりに長い。だがさほど有名でもなく、そこまで人気もなかった。 自分自身のレベルを自分なりに理解しているつもりだった。 好きで小説を書いているが、文章構成が上手い訳でも無い。表現力も無い。 絵も同様で、似たような構図しか描けない。そもそも、漫画が描けない。 評価を貰えなくても、感想を貰えなくても、何とも思っていなかった。 ただ自分が楽しく、好きなように創作出来ればいい。 ずっとそう思っていた。 だがそれは自分を誤魔化していただけで、本当は評価や感想が欲しかったのだと気付いてしまった。 以前いたジャンルで、かなり本が売れていた。 今までなら売り切れず、何回かのイベントを経てようやく捌ける程度だったのに、イベントの度に新刊が完売するほどだった。 pixivに何かしら上げれば、そこそこブックマークされる。 しかし、