いま私たちは、高度情報社会に生きています。知識や情報が「洪水」のようにあふれる社会で生活しています。(中略)しかし、「過剰」はいいことなのです。浅い水たまりに大きな船を浮かべることはできません。情報に満ちた大海こそが必要なのです。そこでこそ、自前の海図が必要なのです。(「まえがき」より) つまり、『「自分」で考える技術』(鷲田小彌太著、PHP研究所)において著者が訴えようとしているのは、「情報に満ちた大海」に溺れることなく、自分なりの基準を持って「自前の海図」を持つこと。自分で考えることの意義、考える技術の重要性、教養を持つこと、読書術、書き方など、「考える技術」をさまざまな角度から掘り下げているわけです。 従来になかったタイプの、「柔軟で広い視野を前提とした」哲学書といった印象。第6講「考えるための読書術」から、印象的な部分を引き出してみます。 記憶したものを、どんどん忘れていくことを嘆
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