私がサンパウロから鹿島アントラーズに移籍したのはJリーグ草創期の1994年。日本の文化も雰囲気も人も好きになり、私にとって日本はすぐに愛すべき存在となった。約2年間という短い滞在ではあったものの、心から愛することができた日本だからこそ、鹿島でいい結果を得られたのだと思う。 日本代表が南アフリカW杯でベスト16に入ったことは非常にいいニュースだった。日本のレベルは確実に上がっている。ただ、今後もっと高いレベルに進むためにはリードしたときの戦い方を成熟させていく必要がある。結果的にカメルーン、デンマークを相手にリードを守ることができたとはいえ、この点はまだまだと言っていい。これは私が鹿島にいたときから感じていたことでもある。日本の選手は時間をうまく使いながら勝ち切ることを得意としていない。その意味では、タクティクスに長けたイタリア出身で細かい部分まで指導できるザッケローニは、日本代表の監督に適
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