東芝の連結子会社である英Westinghouse Electric UK Ltd.は2009年4月30日,原子燃料工業(以下,原燃工)の株主である古河電気工業(以下,古河電工),住友電気工業(以下,住友電工)と株式取得に関する株式売買契約書を締結した(発表資料 )。Westinghouse Electric UK社は,原燃工の発行済み株式のそれぞれ50%を保有する古河電工と住友電工から26%ずつを譲り受け,52%を保有する筆頭株主となる予定。 原燃工は資本金10億円で,今回の株式取得予定価格は約100億円。5月中を目処に株式取得を完了する予定である。原燃工は原子燃料を製造し電力会社に納入する会社で,国内で唯一,加圧水型(PWR)と沸騰水型(BWR)の2種類の軽水炉燃料を製造できる。東芝は,米国を中心とした原発の建設ラッシュによる燃料需要の急増をにらみ,燃料事業を強化する。 また,東芝は20