ル・マン仕様も用意されたがベースモデルでル・マン24時間を制覇 69年、先ずは標準ボディの917がデビュー。全長6kmにも及ぶユーノディエールのストレートがあり、よりドラッグレスが要求されるル・マン24時間レースに向けてはテールを伸ばしたLH(ラングヘック:Langheck=ロングテールの意)が投入される。70年にはショートテール仕様がK(クルツ:Kurz=ショートの意)に進化。跳ね上げられたテール部分の処理が、オリジナルの917とは異なっていた。 さらに71年のル・マンにはワイドボディの917/20が登場。大柄な外観からpig(豚)とのニックネームを授かったが、ポルシェはこれを逆手にとり、ピンクにペイントしたボディの各部に、それぞれ相応する豚肉の部位を表す単語をあしらって見せたのだ。 そんなジョークはさておき、ポルシェが最大の目標としていたル・マン24時間レースでは、デビューイヤーの69