レスリング84kg級の準決勝で大きなスキャンダルが起きた。スウェーデンの選手Ara Abrahamian(アラ・アブラハミアン)とイタリアのAndrea Minguzziの対戦だった。第一ラウンド、第二ラウンドが終了した時点で、得点で見るとスウェーデンの選手が優勢だった。さて、次の第三ラウンドが勝負になる、とみんなが注目していた。そして、その前に短い休憩がとられた。 しかし、イタリアの監督が発した「俺たちの勝利だ」という声に、主審が反応し、第3ラウンドが始まるのを待たずして、それまでの得点をすべてくつがえし、イタリア選手の手を取って掲げ、彼の勝利宣言を発表したのだった。 全くわけの分からない判定であった。困惑のための沈黙がその場を一瞬のあいだ包んだが、すぐにスウェーデン選手が「異議あり」の叫び声を上げた。止血のために頭に巻いていたテーピングを剥ぎ取り、会場に投げ捨てた。怒りに包まれた彼は、
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