理屈で間違えてるパースは魅力的には観えませんよ。金田伊功さんのレイアウトをよく視覚効果や光学現象を知らない人が「デタラメなパース」などと言って「それが金田伊功さんのパースの魅力だ」と「理解したつもりになっている」解説を目にしますが、それは物理現象に疎いだけです。ブライガーのOPで「アオリ(下から上を見上げた状態)と俯瞰(上から下を見下ろす状態)が一枚の絵の中に描かれている、これはあり得ない」とか言いますが、視覚現象で言えばアオリと俯瞰は「共存可能」です。大友克洋さんの有名なこちらの絵を観れば解ります。要はフィッシュアイ・レンズで撮影すれば、アオリから俯瞰までカメラに収まるんですよ。加えて、アニメーションは「静止画を観せる必要が無い」ので「実際に人間の眼が凄い速度で視角を変えるのと同じ様に」絵の中のパースを変える事が可能です。ブライガーのOPで言えば「タイミングが速いからパースの狂いに気づか