12年5カ月に渡る不当な拉致監禁強制改宗という迫害を耐えしのんだ後藤徹氏が、事件発生から最初の2年間を過ごした新潟に来る時には常に特別な気持ちがわきあがってくるらしい。 新発田、新潟西、新潟東と各支部を巡回しながら行ってきた講演会はいよいよ終盤。今回は拉致監禁事件に深く関わっていると言われている牧師がいる新潟市秋葉区(旧新津市)で開催された。 毎回感じることは、後藤氏は当時のことを証する時、言葉では表現できない心の奥で、いったいどんな思いを抱えているのだろうかということ。実際講演している後藤氏の様子を見ていると、基本的に同じ内容を語っているにも関わらず、毎回異なる波動のようなものを感じる。そして少しづつ前回は口にしなかった新たな真実の発表がある。 どんな人であれ信じることを無理やり捻じ曲げられる苦痛は耐えがたい傷をその心に残すはず。それを乗り越えた後藤氏の叫びは、時に悲痛であり涙に満ちてい