武藤さんからご恵贈いただきました。ありがとうございます。すでに同書の武藤さんの論説「戦間期日本における知識集団ー黎明会を中心に」については少しだけ当ブログで言及させていただきましたが、今後の福田徳三研究に活かさせていただければと思います。ところで本書の問題意識を猪木先生は次のように書かれています。 「近年、日本の議会やメディアでしばしば論じられる政策課題として、地方を活性化するために「地方分権」をいかに確立するか、税源の地方への委譲や中央政府から地方政府への人材の「天下り」をどう考えるのか、国民の司法への参加を政治制度としてどうとらえるのか、その具体的な形としての「裁判員制度」はいかに運用されるべきなのか。NPOやNGOとよばれる中間組織が、いかに公的な事柄への国民の関心を高め、公的な利害と私的な要求を調整する力を持ちうるのか、といった問題が挙げられる。 これら三点は、トクヴィルが170年