●明確な目標 求められる成果についてオーナーが明確なイメージを描けないと、移譲はうまくいかない。原因は基準が曖昧すぎることかもしれない(たとえば、顧客満足が目標であることは周知されているが、何をもって「高い満足度」とされるのかを誰も十分に理解していない)。または、関連する成果指標が明示されていないのかもしれない(財務目標は定まっているが、顧客体験を測定する指標がない)。 残念なことに、リーダーは往々にして、「管理」と言いながらチームメンバーに漠然とした言葉で責任を与え(「彼は“マーケティング”の担当だ」)、成果を定義しない。明確な目標がなければ、人は業務の欠点にばかり目が行き始める。 ●十分な(かつ厳しすぎない)制約 巧みなマネジメントは、どこに制約が必要か、どんな制約に意味があるかを明示する。適切な制約を設けていなければ、求められる成果をはっきり定義していないことになる。すると社員は芯が