米マイクロソフトと米ヤフーの検索エンジンに関する提携のニュースは、筆者がコカ・コーラのアトランタ本社出張中に入ってきた。今回の、まさにインターネットビジネスの創世記から常に業界をリードし続けていた両雄の提携は、果たして世界、あるいは企業のマーケッターにどのような影響を与えるのであろうか。 ご存知の方も多いと思うが、そもそもマイクロソフトは2008年2月にヤフーの買収を提案したが、同5月にそれを断念した経緯がある。当時の買収がうまく行かなかった理由として、筆者はヤフー側に独自性を保ちたい意向が強くあったのではないかと考えている。そして今回の提携では、恐らく当時のことを教訓に買収という形態ではない方法で取り込む意図があるのでは、と推察する。今回の提携内容の全容は明らかにされていないが、独自性を保ちたいヤフーに配慮した内容になっているのではないだろうか。筆者も通っていたが、自立心の強い生徒が多い