「モバイル08」に慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 教授として参加した夏野剛氏。「最も尊敬する作家はアーサー・C・クラーク」(夏野氏) 「今日は映画大会をやろうと思います」――。モバイル学会が主催するシンポジウム「モバイル08」の夏野剛氏の講演は、同氏のこんな宣言で始まった。テーマは「ケータイの未来」。ドコモ時代にiモードやiアプリ、おサイフケータイを生み出してきた夏野氏に、これからのケータイの姿を予測してもらおうというのが講演の趣旨だ。 それがなぜ、「映画大会」になるのか。その理由は、同氏がケータイ向けのサービスや機能を考える際のスタンスを聞くと分かる。「何でそういうこと(iモードやおサイフケータイなどのサービス)を思いついたのかとよく聞かれるが、僕はあまりクリエイティブな人間ではなく、全部自分が困っていることや、“何でこのケータイはこんなことができないんだろう”“こういう機能が
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