鎌倉に住む娘夫婦を訪ねるついでに、八幡さま境内の池に面した、神奈川県立近代美術館を久しぶりにのぞいてきました。日本で最初(1951年)にできたモダンアート専門の美術館。たまたま、この建物を設計した「建築家坂倉準三展」をやっている。建物自体も展示作品ということになるのでしょ。坂倉準三は、かのル・コルビュジエの直弟子だったので、さぞや美術館建設当時はモダン建築の最先端だったことでしょうね。さすがに半世紀過ぎると、ちょっと老朽化してくたびれちゃった感じ。一階の壁は大谷石を積んでいるので、どうしてもフランク・ロイド・ライト風に見えちゃうな。鉄骨とガラスでできた別棟の建物(こっちが好きなのに閉鎖中)は、ミース・ファン・デル・ローエのパクリにしか見えないよ、と今さらモンクいってもはじまらない。 この美術館は、土方定一(1904〜1980)が初代館長さんをされていた時代の、斬新な企画展がどれも素晴らし