国内総店舗数1万4061店。2位ローソンの1万639店、3位ファミリーマートの8852店(いずれも4月末現在)を引き離すセブン-イレブンだが、競合2社が47都道府県すべてに出店しているのに対し、青森、秋田、鳥取、四国、沖縄の8県にはいまだ出店していない(秋田は今年進出予定)。それはドミナント(高密度多店舗出店)戦略による。 一定エリア内に店舗ごとに商圏を隣接させながら集中出店し、店舗網を広げていく。そのため、創業39年の今も未出店地域が残る。典型が四国だ。「全国制覇」路線のローソンは27年前に進出し、413店を数えるが、セブン-イレブンの看板は1枚もない。 なぜ、ドミナントに徹するのか。鈴木敏文会長兼CEO(最高経営責任者)によれば、「セブン-イレブンの競争力は突き詰めるとドミナント戦略に行き着く」という。 一定エリア内に高密度で出店すれば、物流、広告、店舗指導等の各面で効率向上が期