bpspecial 未来生活 日経BPスーパーマーケットや食料品の専門店で見かける「有機野菜」や「オーガニック野菜」。通常より3割程度高価な“有機野菜”を購入するのは、家族の健康や食品の安全を意識する消費者だ。おそらく多くの消費者が、「有機野菜は、無農薬、安全、味や品質がよい」といったイメージを持っているのではないだろうか。 ところが、国の認証（有機JAS規格）を受けた農産物や加工食品でなければ、「有機」「オーガニック」といった名称を使えないことはあまり知られていない。また有機JAS野菜には、やむを得ない場合とはいえ、農薬を使用できることや、有機JAS野菜とは別に、通常より農薬や化学肥料の使用を半分以下に抑えた「特別栽培農産物」と呼ばれる野菜があるのをご存じだろうか――。 「消費者の誤解を招いているのは、日本の有機野菜が分かりにくいからではないか」という仮説から今回の取材は始まった。いったい有機野菜とは何なのか、また日本の
