この記事は、DTM Advent Calendar 2015 に参加するための記事です。12/4に参加するつもりでしたが間に合いませんでした…!!! 以前MS処理の原理について書いたことはあったのですが、説明が今思い返すと雑だったので改めて書いてみます。 まずMS処理とはなにかというと、Mid/Side処理の略で、ステレオ(2ch)の音声データをMid成分とSide成分に分離し、曲に立体感を持たせたり、それぞれに別のエフェクトをかけて音圧調整するために使ったりします。普通はプラグインを使うと思いますが、波形を自ら編集することでも分離することができます。以下に手順を示します。 ステレオの音声データは2chの文字通り、2つのモノラル音声をそれぞれ左右に割り振っているデータです。 右から聞こえる音声の波形の関数をfR(順)、左の波形の関数をfL(順)とします。(順)というのは波が順相である、とい