以前のエントリで「次回は履歴を保存する方法について解説します」と書いたのですが、その前に気になるテーマを見つけたので、今回は予定を変更してそちらの解説を行いたいと思います。 その気になるテーマというのは、表題の通り、関係データベース (RDB) における配列の取り扱いについて。 そもそも、リレーションモデルでは、原則的に単一のカラムはスカラを表すため、これを用いてベクタである配列を直接表現することはできません。 (参考: リレーションの正規化#第一正規形 - Wikipedia) しかしながら、実際には配列というデータ構造を用いずにシステムを設計・開発することは現実的に不可能です。 結論から言えば、関係データベース上で配列を表現するためのごく簡単なテクニック (というほど大げさなものでもない) があるのですが、少なくとも私が観察した範囲では、その手法にはこれと言った名前が付けられておらず、