印刷 中国浙江省温州市での高速鉄道の追突脱線事故で、鉄道省の責任者は29日、列車運行センターのデータ収集装置のプログラムソフト設計に重大な欠陥があり、後ろから来た列車に走行可能の信号を伝えたため、その列車の自動停止システムが働かなかったと語った。 国営新華社通信(電子版)が30日、伝えた。高速鉄道車両に必ず備わる、車間を一定の距離に保つ自動列車保護装置(ATP)の作動状況について、当局が説明したのは初めて。 前にいた列車については、落雷による温州南駅の信号設備の故障で、受け取るデータが不安定になったため、停止した後、ゆっくりと走っていた、と説明している。一方で、先行すべき列車がダイヤの乱れで後ろを走っていたため、信号の混乱を招いたとして、未熟な管理を認めた。 関連記事中国、2011年は「高速鉄道の年」 ネットワーク化実現(3/19)中国、カザフ高速鉄道に技術輸出 両首脳が合意(2/2