前回、前々回と、テラリウム動物をプログラミングする上で必要となる基本処理についてはだいたい述べた。第6回目となる今回は応用編として、生物が移動する際の障害物回避について取り上げる。 テラリウムにおいて、障害物を回避して移動できるようになることの重要性は、すでに動物プログラミングを始めている人にとっては説明しなくても理解してもらえるだろう。エサを食べるために死体に近づこうとした場合や、敵から逃げようとした場合に、途中で植物のカドに引っかかって進めなくなってしまい、仕方なくランダムにさまよい始める。単純にBeginMovingメソッドで目標に向かって一直線に進んでいれば、これはよくあることだ。しかし、確実かつ迅速に獲物にありつき、あるいは敵から逃げ延びることがいかに重要であるかもまた、説明するまでもないだろう。むしろ、し烈を極めるEcosystemにおいては、障害物を回避しての移動は必須の処理