リンゴ栽培の農薬使用を半減する技術体系を開発 農研機構などが岩手で実証 リンゴ栽培に使う農薬を50%削減できる技術体系を開発したと農研機構東北農業研究センターが12月6日発表した。 性フェロモン剤とも呼ばれる交信かく乱剤を用いるのがポイントだ。害虫の雌雄は互いの居場所などを知るために匂い物質の性フェロモンを使う。その成分を人工合成して、少しずつ揮発する特殊な資材に収めたものを交信かく乱剤という。環境にやさしい資材だ。 これをリンゴ園に設置すると性フェロモン成分が園地に充満して害虫の雌雄は出会うことができなくなり、次世代は生まれない。 リンゴ栽培は多種多様な病害虫を防除するため数多くの農薬を散布するが、生態系への影響低減や、作業者の健康への配慮などから農薬使用量の削減が求められていた。 そこで同センターは農研機構果樹研究所、岩手県農業研究センターと共同で「農薬50%削減リンゴ栽培技術体系」