makeコマンドは、一般にプログラマ以外にはあまり意識されていない。伝統的に、makeとこのコマンドと結びつきの強いMakefileは、ソースコードと一緒に使われ、ソースコードのコンパイルとリンクを行い実行ファイルを作成する作業を簡単にするために使われている。しかし、makeコマンドはソースコードを処理する以外にも、多くの使い方ができる。 Makefileは、ターゲットとなるファイルの依存関係に応じて実行されるコマンドの羅列以上のものではない。たとえば、「make install」を実行すると、makeコマンドはまず、必要とされるターゲットが最新のものであるかどうかをチェックする。つまり、「compile」ターゲットや、そのファイルが依存関係にあるファイルなどをチェックするということだ。このことによって、「make」は多様な使い方のできるコマンドになっている。またこれは、ソースコード以外の