東京電力は8日、東日本大震災の際に太平洋岸の各原発を襲った大津波の高さについての詳しい分析結果を発表した。 福島第一原子力発電所を襲った津波の高さは最大13・1メートル、約10キロ離れた第二原発で同9・1メートルだった。 東電の分析によると、第一原発では、地震発生から約26~30分後に、沖合約30キロ・メートルの地点で6か所の断層の破壊に伴って発生した津波が次々と重なった。その後、津波は水深が浅くなるにつれて高さを増し、海岸に押し寄せた51分後に13・1メートルに達した。一方、第二原発沖合では、個々の津波の高さは、第一原発とほとんど同じだったが、重なった時間帯が24~31分後と少し長く、津波のピークが微妙にずれたため、相対的に低くなった。