卵から生まれるネットという怪獣 もう、25年くらいになるだろうか。 1997年前後の話だ。 モデムという機器でインターネットをつなぎはじめた頃に遡って欲しい。陳腐な表現かもしれないが、ネット黎明期の頃のことなんだ。 当時、私は仕事関係で米国の研究者が開発したインターネットについて考えていた。あくまでそれは文系的な関わり方だったのだが。 当時はまだ大学のコンピュータ研究者たちだけが、デジタル化した信号でネットを使う時代であった。黒い画面に数字やアルファベッドが並ぶプログラミングコードを操ってる人々のことだ。 これを一般的にしたのが、マイクロソフト。いや、その前にアップルが革命をおこしてはいたが、一般的になるのは、やはりマイクロソフトが1995年に発売したWindows 95だったろう。多くの人々にインターネットが普及する土台を作ったのがウインドウズだ。 いつの時代でもそうだが。 例えば、明治