先日の日記に載せた「ツチヤ教授の哲学講義」(05年。岩波書店)の書評は、その出来についてはともかく、まとめるのに3週間くらいは費やしている。 具体的にどんなことをしたのかといえば、まず230ページある本を何度か読み通して気になる部分に赤線を入れ、それからそれぞれの章ごと(本書は11章ある)にノートで要約をしていくという手法をとった。それをさらにまとめて1つの文章にしたのがあの日のブログである。 これまでにも本の感想は書いてきたけれど、ここまで面倒なことはしてこなかった。本を読んでマーカーをするまでは一緒だが、そこからすぐ文章を作っていたのである。ノートにいったん要約するという過程は全く踏まなかった。今回そのようにしたのにはちょっとした理由がある。自分の本の読み方を変えてみたかったからだ。 社会人(「ビジネスパーソン」という表現のほうが現代的だろうか)としての能力を高めるために読書、それも大