1904年、長野県の実業家が軽井沢で温泉を掘り始めた。その10年後の1914年。掘りあてた湯をもとに「星野温泉旅館」を開業。それから102年。高度経済成長、バブル景気とその崩壊─。世相をよそに旅館は生き残り、星野リゾートの社名で全国のホテル・リゾート施設を運営する。代表として現在の同社を率いるのは、4代目の星野氏。多くの経営者が望む「100年続く企業になる」を実現できた理由はなにか、同氏に聞いた。 代々受け継いできた土地も建物も手放してきた ―2015年の倒産企業の平均寿命は約24年(東京商工リサーチ調査)。経営者の多くは「長く続く会社にしたい」と考えますが、「社歴100年以上」はごくまれです。そのなかで創業から102年と、星野リゾートが長寿なのはなぜですか。 つねに攻めの経営をしてきたからです。時代の流れにあわせ、変化を遂げてきた。だから、生き残れたんです。 たとえば、「ホテル・リゾート
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