まず,上の3つのセキュリティ対策を説明します。 SSIDの隠ぺい WLANインフラストラクチャモードでは,前回説明したようにSSID(BSS-IDまたはESS-ID)が使われています。SSIDは本来WLANのグループを作るためのものです。このSSIDは,WLANクライアントとAPの双方が同じ値を使っていなければ,クライアントとAP同士が接続できなくなっています。よって,「正しいSSIDをセットする」「正しいSSIDを知っている」ことによる認証が可能と言えるでしょう。SSIDを知らない不正なユーザはAPに接続できませんし,異なるSSIDを持つ不正なAPに対してクライアントは接続しません。 ただし,このSSIDには欠点が3つあります。 1つは,SSIDが「空白」または「ANY」をセットしているクライアントは,任意のAPと接続が可能になってしまう点です。もともとは使われているAPを探して自由に接