学校や地域の柔道教室で起きた事故で子どもを亡くしたり、重い障害が残ったりした子どもの家族でつくる「全国柔道事故被害者の会」は13日、 「全国柔道事故被害者の会」 都内で 第1回のシンポジウムを東京で開いた。全国で後を絶たない柔道の重大事故をどうしたら防げるかを考えた。 松本市内の地域の柔道教室で2008年、指導者に技を掛けられた後、急性硬膜下血腫で重い障害を負った沢田武蔵君(13)の保護者など、事故に遭った子どもの保護者、医師、弁護士ら約130人が参加した。 シンポジウムで発表した愛知教育大の内田良講師によると、1983(昭和58)年4月1日~2010年6月1日までに、中学高校の柔道の部活動中や授業中に急性硬膜下血腫などで110人が死亡。 競技人口に対する死亡事故の割合は、柔道とラグビーが突出して多かったとした。 神奈川県立足柄上病院の野地雅人・脳神経外科部長は、硬膜内の静脈と脳を結ぶ「橋