佐々木俊尚の新書を二冊、たて続けに読んだ。 一冊は 『仕事するのにオフィスはいらない ノマドワーキングのすすめ』(光文社新書) 30年も同じ仕事を続けていると、意識化していないにせよ、仕事のノウハウについてはかなり「自分に合うもの」を発見し、身につけてしまっている。なので最近はこの手の本を読んでも、目新しいノウハウに触れることはさほど多くはなくなった。 ただ、PCの使い勝手をよくする新しいソフトや、グーグルなどの新しいサービスについては、こうした新書で教えられることが多い。本書では、いわゆるクラウドについて少し知識を増やすことができた。 著者が実践しているノマドワーキングについては、わたしには無理だ。中途半端な時間にもなんとか原稿を書けないものかと焦り、たまにそのためのガジェットも買ったりするが、一件の原稿の量がそもそもちがう。15分や30分の時間に原稿を書こうと努力するよりも、むしろ書か