ホテル・ブランド料、ロイヤルティ料の値上げ傾向について、ここ半年、私の考えを書いてきた。そして読者からは、ホテルのオンライン流通をより能動的にマネジメントする手法の在り方に関する非常に興味深い指摘もあり、活発な議論をいただいた。(参考 「ロイヤルティ料金の分析」、「ロイヤルティ料についての大論争」 )。 ※ 著者ピーター・オコナー氏はパリのエセック・ビジネススクール教授で専門は情報システム。フォーカスライトの欧州オンライン・アナリストでもある。 オンライン旅行会社(OTA)に対する否定的な感情は海よりも深い。しかし私はあえてそこに飛び込み、ホテルのオンライン流通における問題について、これまで見過ごされることが多かった点、あるいは正しく理解されていない事実、例えば「直接予約する方が安い」などの思い込みについて考えてみた。 OTAを軽視する風潮は、だいぶ弱まりつつある。おそらくあと2~3年で消