相対的貧困率を理解するためには、等価可処分所得という考え方を知っておく必要があります。 可処分所得ってなんだろうと思われる方は「可処分所得と消費支出」に詳しい説明があります。 ポイントだけにすると、収入から強制的に取られる分税金や社会保険料を差し引いた自由に使える所得です。 さて、ここでは可処分所得は世帯合計で計算します。 貧富の差を考えるとき、あるいは生活のゆとりの程度を考えるとき、厄介なのは同じ所得でも世帯員数が違うと生活に差が出ることです。一人暮らしで800万円なら、十分ゆとりのある生活でしょう。でも、8人家族なら苦しいでしょう。世帯の規模を調整するのに一番簡単な方法は可処分所得を世帯の人数で割って、一人当たり可処分所得を計算するという方法です。でも、この方法にも欠点があります。年150万円の一人暮らしと、年300万円の二人の暮らしで、どちらが楽でしょうか。一人当たりにすればどちらも