大気汚染が深刻化する中国で、“新鮮な空気を売る”という新興ビジネスがインターネット通販を中心に盛り上がっている。「国産」または「海外産」の清浄な空気を容器に入れて販売するというもの。1商品当たり5~200人民元(81~3239円)で売られている。ニュージーランドから輸入された「空気ボトル」に至っては、7.7リットル入りのボトルで1本699人民元の高額だ。説明書には「180回使用できる」とあり、「1呼吸」当たり1.2人民元(約19円)を支払う計算という。北京青年報が29日付で伝えた。 これらの「空気ボトル」は、ペットボトルに空気を入れただけの簡易商品から、酸素マスクならぬ「空気マスク」が付属品としてつく圧力容器に入った仰々しい商品まである。「新鮮な空気」は、国内では「国家環境保護モデル都市」に指定される山東省威海市で収集。英国、カナダ、ニュージーランドなど、大気汚染のない海外でも集められたと