書籍やCDなど大量の商品が集まるアマゾンジャパンの物流センター。日本有数の電子商取引サイトによる仮想商店街事業への参入は、ライバルの脅威になりそうだ(千葉県市川市で) ネット書籍販売最大手のアマゾンが、楽天、ヤフーの2強が覇を競う「仮想商店街」事業に参入することで、三つどもえの“戦国時代”が幕を開ける。ネットビジネスでは、魅力ある店や商品を、いかに自らの陣営に加えてライバルに差をつけるかが勝負を分ける。生き馬の目を抜くネットビジネスの最前線をみる。 「楽天市場で実績を上げていらっしゃるようですね。ぜひヤフー・ショッピングにも出店していただけませんか?」 楽天の「楽天市場」に出店する「グランド・ヒル 福屋酒店」(福岡県)に、ヤフーから月に1〜2回のペースで電話が入り始めたのは、昨年夏のこと。 お目当ては、楽天市場で販売している焼酎「赤兎馬(せきとば)」。製造元から頼まれて販売を始めたところ、